ご挨拶

このたび「第26回日本定位放射線治療学会」を平成29年6月30日(金)に、大阪市の中央公会堂において開催させていただくこととなりました。

本学会は、放射線治療の一つである定位放射線治療をテーマとした学会です。設立当初は、頭部疾患を対象としておりましたが、放射線照射技術の発展と共に体幹部への定位照射も可能となり、頭部から体幹部までの広い領域での疾患を対象とするようになりました。現在では、その機器も多様化しガンマナイフを始め、ノバリス、サイバーナイフや粒子線治療など最新のシステムを用いた治療が全国で行われるようになっております。

今回のテーマは「限界と挑戦」とさせていただきました。日々諸先生方は、患者さんを前にして治療の限界に挑戦されていることと思います。特別講演としてソウル大学のKim教授に、定位放射線治療の現在と未来についてご講演を賜る予定です。さらに、教育講演としまして兵庫県立がんセンター放射線治療科の太田陽介先生に、トピックスの免疫チェックポイント阻害剤と放射線治療につきご講演をお願いしております。さらにディベートセッションとして、1)聴神経腫瘍に対する長期の聴力温存の治療戦略を耳鼻咽喉科の立場から、名古屋市立大学耳鼻咽喉科の村上信五教授をお迎えしてディスカッションできればと考えております。2)転移性脳腫瘍に対する種々の治療モダリティーの治療選択からのディベートセッションも計画しております。その他、定位放射線治療に関するシンポジウム等も計画しております。

多数の皆様の積極的なご発表、活発なご討論等にご参加いただければと存じますので、何卒よろしくお願いいたします。

大阪で皆様にお会いできることを楽しみにしております。

第26回日本定位放射線治療学会
会長 岩井 謙育
大阪市立総合医療センター 脳神経外科部長